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カラダにもおサイフにもやさしい!上手な医療のかかり方の5つのポイント

Point 1 「かかりつけ医・
かかりつけ薬局」を持とう!

「かかりつけ医」とは、日常的な病気の診療・相談ができるお医者さんです。

体の状態に応じた診療を受けられたり、必要なときに専門医を紹介してくれます。

紹介状を持参して大病院を受診した場合は、初診料に加算される選定療養費などの特別料金はかかりません。

信頼できるかかりつけ医や気軽に薬について相談できる身近な薬局を見つけよう
かかりつけ医のイメージ

かかりつけ医

日常的な病気の診断や健康管理
などができる身近な医師

  1. 1:継続的に受診することで、病歴、体質などを踏まえた診療を受けられます。
  2. 2:詳しい検査や高度な医療が必要とされた場合、大病院や専門医を紹介してもらえます。
  3. 3:いきなり大病院にかかると特別料金がかかり、負担が大きくなることもあります。
かかりつけ薬局のイメージ

かかりつけ薬局

薬について気軽に相談できる
身近な薬局

  1. 1:処方薬、市販薬、サプリメントなど薬の情報をまとめて把握し、継続的に確認してもらえます。
  2. 2:お薬だけでなく、広く健康相談に応じ、地域医療と連携してチームで支えてくれます。

大病院の初診の例(初診にかかるお金)

診療所、200床未満の病院を受診した場合と紹介状なしで200床以上の地域医療支援病院等を受診した場合の初診料の違い

Point 2 「はしご受診」はやめましょう!

同じ病気でいくつもの医療機関を受診することを「はしご受診」といいます。

医療機関を変えるたびに「初診料」等がかかり、負担額が増えます。また検査のくり返しは体への負担が大きくなります。

「はしご受診」は、
受診のたびに初診料
同じような検査料等がかかり、
検査による体への負担
医療費がかさみます。

3つの医療機関をはしご受診した場合、2倍以上の医療費がかさみます

Point 3 緊急時以外はできるだけ
休日・夜間の
受診を避けましょう

休日や夜間は、緊急性の高い重症患者や入院患者に対応する時間帯です。

・ 自己都合による安易な受診は、医療スタッフの負担になります
・ 本当に治療が必要な方の治療の機会を奪うことになりかねません
・ 診療時間外の受診には、原則加算がついて自己負担が増えます

平日に受診した場合のグラフ 休日に受診した場合のグラフ

Point 4 こんな薬剤リスクに注意!

薬剤耐性のイメージ

AMR(薬剤耐性)

AMR(薬剤耐性)とは、抗菌薬が効きにくくなる、または効かなくなる状態のことです。抗菌薬の不適切な使用(抗菌薬を飲み切らない、風邪に抗菌薬を使用する等)は細菌が薬剤耐性を持つ原因となります。薬剤耐性菌が増えると重症化や死亡のリスクが高まります。

多剤服用のイメージ

ポリファーマシー(多剤服用)

ポリファーマシーとは、複数の薬を服用することによって、副作用や薬の効果の低下、飲み忘れ、飲み合わせの悪さなどが起こり、健康に悪影響を及ぼす状態のことです。特に高齢者は、加齢による生理機能の変化や複数の病気を持つことが多いため、ポリファーマシーになりやすい傾向があります。

これらの薬剤リスクは、
かかりつけ医・かかりつけ薬局
持ち、適切に薬の管理・相談する
ことで減らせます。

「上手な医療のかかり方」
意識して、
健康維持と
医療費節約
に役立てましょう!

Point 5 「セルフメディケーション」
しよう!

セルフメディケーションとは、「日ごろから自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」ことです。セルフメディケーションを行うには、適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠・休息を心がけ、体調管理(体温・体重・血圧等の測定、健康診断受診等)を継続するなど、日ごろから健康を意識することが大事です。

セルフメディケーションの
4つのポイント

ヘルスリテラシーを高めて
健康や医療をより
良く理解しよう!

1.規則正しい生活を心がける 2.健康と生活習慣をチェック 3.正確な知識を持つ~専門家を活用~ 4.OTC医薬品を上手に使う

ヘルスリテラシーとは?

ヘルスリテラシーとは「健康や医療に関する情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力」のこと。自分の身体について考え、たくさんの健康情報の中から適切な情報を見極めて使いこなすことです。

なぜ? ヘルスリテラシーが大切な理由

ヘルスリテラシーが高いと

医師などへの的確な相談や質問ができることに加えて、自分自身の体調を管理・確認できるため健康状態が良くなります。

ヘルスリテラシーが低いと

健診受診率が低いことや、薬を正しく服薬しないことで健康状態が悪化してしまいます。

ヘルスリテラシーは「健康を決める力」であり、向上させることが
病気の予防や健康寿命の延伸につながります。

市販薬の購入でも所得控除を受けられる「セルフメディケーション税制」も活用してね

新しいセルフメディケーション
税制でこんなにお得に!

セルフメディケーション
税制とは?

きちんと健康診断などを受けている人が、一部のOTC医薬品を購入した際に税金が戻ってくる(所得控除を受けられる)制度です。厚生労働省のWebサイトに掲載されているOTC医薬品が対象となります。(令和7年8月1日時点で7,265品目)

OTC 医薬品とは、 Over The Counter(カウンター越し)の略で、薬局やドラッグストアで 医師の処方せんなく購入できる市販薬のことです。その中でも、医療機関で処方される医療用医薬品と同一有効成分の入った OTC 医薬品を「スイッチ OTC 医薬品」といいます。
症状例:かぜ、アレルギー、腰痛・関節痛・肩こり、胃薬など

セルフメディケーション税控除対象のレシートイメージ。レシートの品名に「★マーク」が印字されます。

どのくらいお得?

年間購入金額が合計12,000円以上(ご家族の合計で可)の場合、12,000円を超えた金額が控除対象となり、翌年の税金が減額されます。

例えば・・・課税所得400万円※のAさん(※所得税率20%、住民税率10%)が対象医薬品を3万円購入した場合 トータル5,400円が戻ってくる

参考:日本一般用医薬品連合会 https://www.jfsmi.jp/lp/tax/

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よくあるご質問

かかりつけ医について

  • Q「かかりつけ医」ってどうやって見つけるの?

    A自宅や職場の近くのお医者さんにかかってみて決めましょう。
    病気の時以外でも、健康診断や予防接種などで身近な医療機関に行くことで「かかりつけ医」を見つけるきっかけになります。
    身近な医療機関は「医療情報ネット」でも探せます。

  • Q「かかりつけ医」って必要ですか?

    A普段から自分をよく知っているお医者さんがいると安心です。
    日頃の状態をよく知っている「かかりつけ医」であれば、ちょっとした体調の変化にも気づきやすいため、病気の予防や早期発見、早期治療に繋がります。ぜひ「かかりつけ医」をもちましょう。

  • Q最近なんか調子が悪いけど、いきなり大きい病院に行かなくてもいいですか?

    Aそんな時に気軽に相談できるのが「かかりつけ医」のメリットです。
    日常生活における健康相談から体調不良による受診や通院など、「かかりつけ医」はどの世代の方にとっても健康をサポートしてくれる存在です。症状に応じて必要な場合には適切な医療機関の紹介もしてくれますので、まずは身近な「かかりつけ医」に相談してみましょう。

セルフメディケーション税制について

  • Q医療費控除との違いは?

    A基本的な計算方法は同じですが「対象となる医療費」と「対象額」が異なります。
    セルフメディケーション税制は、医療費控除よりも対象額が下がり、利用しやすくなっています!
    詳しくは国税庁のサイトもご覧ください。

  • Q申請するにはどうすればいいですか?

    Aセルフメディケーション税制を利用するには、確定申告が必要です。
    「セルフメディケーション税制の明細書」を添付することで領収書(レシート)の提出は不要です。該当の商品を購入したことを示す領収書(レシート)は、必ず捨てずに確定申告期限などから5年間、保管しておきましょう。
    詳しくは国税庁のサイトもご覧ください。