「かかりつけ医・
かかりつけ薬局」を持とう!
「かかりつけ医」とは、日常的な病気の診療・相談ができるお医者さんです。
体の状態に応じた診療を受けられたり、必要なときに専門医を紹介してくれます。
紹介状を持参して大病院を受診した場合は、初診料に加算される選定療養費などの特別料金はかかりません。
大病院の初診の例(初診にかかるお金)
「はしご受診」はやめましょう!
同じ病気でいくつもの医療機関を受診することを「はしご受診」といいます。
医療機関を変えるたびに「初診料」等がかかり、負担額が増えます。また検査のくり返しは体への負担が大きくなります。
「はしご受診」は、
受診のたびに初診料や
同じような検査料等がかかり、
検査による体への負担や
医療費がかさみます。
緊急時以外はできるだけ
休日・夜間の
受診を避けましょう
休日や夜間は、緊急性の高い重症患者や入院患者に対応する時間帯です。
・ 自己都合による安易な受診は、医療スタッフの負担になります
・ 本当に治療が必要な方の治療の機会を奪うことになりかねません
・ 診療時間外の受診には、原則加算がついて自己負担が増えます
こんな薬剤リスクに注意!
AMR(薬剤耐性)
AMR(薬剤耐性)とは、抗菌薬が効きにくくなる、または効かなくなる状態のことです。抗菌薬の不適切な使用(抗菌薬を飲み切らない、風邪に抗菌薬を使用する等)は細菌が薬剤耐性を持つ原因となります。薬剤耐性菌が増えると重症化や死亡のリスクが高まります。
ポリファーマシー(多剤服用)
ポリファーマシーとは、複数の薬を服用することによって、副作用や薬の効果の低下、飲み忘れ、飲み合わせの悪さなどが起こり、健康に悪影響を及ぼす状態のことです。特に高齢者は、加齢による生理機能の変化や複数の病気を持つことが多いため、ポリファーマシーになりやすい傾向があります。
これらの薬剤リスクは、
かかりつけ医・かかりつけ薬局を
持ち、適切に薬の管理・相談する
ことで減らせます。
「上手な医療のかかり方」を
意識して、
健康維持と
医療費節約に役立てましょう!
「セルフメディケーション」
しよう!
セルフメディケーションとは、「日ごろから自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」ことです。セルフメディケーションを行うには、適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠・休息を心がけ、体調管理(体温・体重・血圧等の測定、健康診断受診等)を継続するなど、日ごろから健康を意識することが大事です。
セルフメディケーションの
4つのポイント
ヘルスリテラシーを高めて
健康や医療をより
良く理解しよう!
ヘルスリテラシーとは?
ヘルスリテラシーとは「健康や医療に関する情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力」のこと。自分の身体について考え、たくさんの健康情報の中から適切な情報を見極めて使いこなすことです。
医師などへの的確な相談や質問ができることに加えて、自分自身の体調を管理・確認できるため健康状態が良くなります。
健診受診率が低いことや、薬を正しく服薬しないことで健康状態が悪化してしまいます。
ヘルスリテラシーは「健康を決める力」であり、向上させることが
病気の予防や健康寿命の延伸につながります。
新しいセルフメディケーション
税制でこんなにお得に!
セルフメディケーション
税制とは?
きちんと健康診断などを受けている人が、一部のOTC医薬品を購入した際に税金が戻ってくる(所得控除を受けられる)制度です。厚生労働省のWebサイトに掲載されているOTC医薬品が対象となります。(令和7年8月1日時点で7,265品目)
OTC 医薬品とは、 Over The Counter(カウンター越し)の略で、薬局やドラッグストアで 医師の処方せんなく購入できる市販薬のことです。その中でも、医療機関で処方される医療用医薬品と同一有効成分の入った OTC 医薬品を「スイッチ OTC 医薬品」といいます。
症状例:かぜ、アレルギー、腰痛・関節痛・肩こり、胃薬など
どのくらいお得?
年間購入金額が合計12,000円以上(ご家族の合計で可)の場合、12,000円を超えた金額が控除対象となり、翌年の税金が減額されます。
参考:日本一般用医薬品連合会 https://www.jfsmi.jp/lp/tax/
