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情報提供 NTT PARAVITA ねむりの応援団

column 1

眠りを支える3つの仕組みと
質の高い睡眠のメカニズム

隠れ睡眠不足の4コマ漫画

「なぜ夜になると眠くなるのか?」その仕組みを知ることで、睡眠の質を自分で整えられるようになります。明日の集中力や活力を高めたい方に役立つ内容です。

今回は睡眠の仕組みについて簡単にお伝えします。

私たちの眠りは大きく3つの仕組みに支えられています。

1つ目:「サーカディアンリズム(体内時計)」
光や食事のタイミングに合わせて約24時間周期で眠気や覚醒を調整しています。夜になるとメラトニンというホルモンが分泌され、体温を下げて自然な眠気を促すのも、この仕組みの働きです。

2つ目:「睡眠圧」
日中に脳内でアデノシンという物質が蓄積し、活動時間が長くなるほど眠気が高まります。そして眠ることでアデノシンは分解され、再びスッキリとした目覚めが得られるのです。ただし、長時間の昼寝をするとアデノシンが一部分解されてしまい、夜の寝つきが悪くなることもあるため注意が必要です。

睡眠圧の図版

3つ目:「睡眠段階」
入眠直後の浅い睡眠段階から徐々に眠りが安定し、最も深い睡眠へと移行します。特に深い睡眠では脳と体の回復、免疫機能の強化、成長ホルモンの分泌が盛んに行われます。一方、レム睡眠は脳が活発に働き、夢を見ることが多い段階で、記憶の整理や感情の調整に重要な役割を果たしています。ノンレム睡眠(特に深い睡眠)で体が回復し、レム睡眠で心が整う、このバランスが健康的な睡眠の要なのです。

睡眠段階の図版

これら3つの仕組みがうまく連動することで、質の高い眠りが実現します。睡眠を理解し日々の生活に活かすことは、心身の健康だけでなく日中のパフォーマンスを最大化するための第一歩といえるでしょう。

次回からも“よい眠りにつながるヒント”を皆様にお届けしていきます。
どうぞお楽しみに!

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Column 2
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その止まらない食欲…
実は睡眠不足が原因かも?

食べすぎを意志の弱さのせいにしていませんか?...

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NTT PARAVITA

2021年、NTT西日本とパラマウントベッドが設立。睡眠センサーによる「睡眠データ」を解析・活用し、未病の早期発見や健康促進を目的としたヘルスケア事業を展開。
行政や様々な業界に向けて睡眠改善・傾向増進サポートプログラムを提供し、従業員の健康維持と生産性向上に貢献している。

執筆メンバー

猪原 祥博

睡眠改善の専門家として、累計2,000日以上にわたり睡眠領域の事業推進に従事。これまで30本以上の睡眠セミナーを実施し、働く世代から高齢層まで幅広い層に向けて、睡眠習慣の改善や生活の質向上に貢献。

寺脇 沙緒里

管理栄養士として、病院や老人ホームなどで特定保健指導の経験を積み、NTT PARAVITA入社後はねむりのパーソナルトレーナーとして睡眠改善をサポート。複数企業の健康推進や健康経営に携わる傍ら、セミナー講師として睡眠に関する様々な講演を行う。

祝 絢美

管理栄養士の資格取得後、大学病院では年間600件以上の栄養指導にあたる。NTT PARAVITAに入社後は睡眠改善インストラクターを取得。病院、スポーツ、情報通信会社、電力会社、金融など幅広い業界を担当。夜勤者、スポーツ選手などの睡眠相談や、時には食生活のヒアリングを行いオーダーメイドの睡眠改善アドバイスを行っている。