眠りを支える3つの仕組みと
質の高い睡眠のメカニズム
「なぜ夜になると眠くなるのか?」その仕組みを知ることで、睡眠の質を自分で整えられるようになります。明日の集中力や活力を高めたい方に役立つ内容です。
今回は睡眠の仕組みについて簡単にお伝えします。
私たちの眠りは大きく3つの仕組みに支えられています。
1つ目:「サーカディアンリズム(体内時計)」
光や食事のタイミングに合わせて約24時間周期で眠気や覚醒を調整しています。夜になるとメラトニンというホルモンが分泌され、体温を下げて自然な眠気を促すのも、この仕組みの働きです。
2つ目:「睡眠圧」
日中に脳内でアデノシンという物質が蓄積し、活動時間が長くなるほど眠気が高まります。そして眠ることでアデノシンは分解され、再びスッキリとした目覚めが得られるのです。ただし、長時間の昼寝をするとアデノシンが一部分解されてしまい、夜の寝つきが悪くなることもあるため注意が必要です。
3つ目:「睡眠段階」
入眠直後の浅い睡眠段階から徐々に眠りが安定し、最も深い睡眠へと移行します。特に深い睡眠では脳と体の回復、免疫機能の強化、成長ホルモンの分泌が盛んに行われます。一方、レム睡眠は脳が活発に働き、夢を見ることが多い段階で、記憶の整理や感情の調整に重要な役割を果たしています。ノンレム睡眠(特に深い睡眠)で体が回復し、レム睡眠で心が整う、このバランスが健康的な睡眠の要なのです。
これら3つの仕組みがうまく連動することで、質の高い眠りが実現します。睡眠を理解し日々の生活に活かすことは、心身の健康だけでなく日中のパフォーマンスを最大化するための第一歩といえるでしょう。
次回からも“よい眠りにつながるヒント”を皆様にお届けしていきます。
どうぞお楽しみに!
