その止まらない食欲…
実は睡眠不足が原因かも?
食べすぎを意志の弱さのせいにしていませんか?実は睡眠が深く関わっているかもしれません。この記事を読めば、眠りと食欲の関係がわかり、無理なく食欲をコントロールするヒントが得られますよ。
今回は睡眠と食欲についてのお話です。
実は私たちの睡眠と食欲は、深く結びついています。
代表的なのが「レプチン」と「グレリン」という二つのホルモンの働きです。レプチンは食欲を抑えて満腹感をもたらすホルモン、グレリンは食欲を増進させるホルモンです。
ところが睡眠不足になると、このバランスが崩れ、レプチンが減少しグレリンが増加します。その結果、思わぬ過食や間食につながり、肥満等のリスクを高めてしまいます。
また、就寝前の食事は睡眠の質を下げる原因になります。消化活動が続くことで体温が下がりにくくなり、深い睡眠が妨げられるからです。夕食後3時間ほど経つと副交感神経が優位になり、リラックスして眠りやすくなりますが、夕食の時間が遅いと交感神経が優位なまま寝ることになるため、途中で起きるなど睡眠の質が下がってしまいます。理想は就寝の2〜3時間前までに食事を終えることです。軽い空腹感の方がスムーズに眠りに入りやすく、質の高い睡眠につながります。
実際に協会けんぽ奈良支部が行ったアンケートでも就寝前に食事をする人は睡眠休養の不良率が高いという結果が出ています。
※「奈良支部加入者へのアンケート」より
睡眠不足で食欲が乱れる一方、正しい食事は睡眠の質の向上に効果的です。「よく眠り、よく食べる」そしてリズムを整えることこそ、心身の健康を保つ近道です。より良い睡眠のためにも、一度日々の食事のタイミングなど見直してみましょう。
