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情報提供 NTT PARAVITA ねむりの応援団

column 2

その止まらない食欲…
実は睡眠不足が原因かも?

睡眠不足と食欲の4コマ漫画

食べすぎを意志の弱さのせいにしていませんか?実は睡眠が深く関わっているかもしれません。この記事を読めば、眠りと食欲の関係がわかり、無理なく食欲をコントロールするヒントが得られますよ。

今回は睡眠と食欲についてのお話です。

実は私たちの睡眠と食欲は、深く結びついています。
代表的なのが「レプチン」と「グレリン」という二つのホルモンの働きです。レプチンは食欲を抑えて満腹感をもたらすホルモン、グレリンは食欲を増進させるホルモンです。
ところが睡眠不足になると、このバランスが崩れ、レプチンが減少しグレリンが増加します。その結果、思わぬ過食や間食につながり、肥満等のリスクを高めてしまいます。

睡眠時間と血液中のレプチン・グレリン濃度の関係

また、就寝前の食事は睡眠の質を下げる原因になります。消化活動が続くことで体温が下がりにくくなり、深い睡眠が妨げられるからです。夕食後3時間ほど経つと副交感神経が優位になり、リラックスして眠りやすくなりますが、夕食の時間が遅いと交感神経が優位なまま寝ることになるため、途中で起きるなど睡眠の質が下がってしまいます。理想は就寝の2〜3時間前までに食事を終えることです。軽い空腹感の方がスムーズに眠りに入りやすく、質の高い睡眠につながります。
実際に協会けんぽ奈良支部が行ったアンケートでも就寝前に食事をする人は睡眠休養の不良率が高いという結果が出ています。

就寝前食事をする人は睡眠休養不良率が高い

※「奈良支部加入者へのアンケート」より

睡眠不足で食欲が乱れる一方、正しい食事は睡眠の質の向上に効果的です。「よく眠り、よく食べる」そしてリズムを整えることこそ、心身の健康を保つ近道です。より良い睡眠のためにも、一度日々の食事のタイミングなど見直してみましょう。

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NTT PARAVITA

2021年、NTT西日本とパラマウントベッドが設立。睡眠センサーによる「睡眠データ」を解析・活用し、未病の早期発見や健康促進を目的としたヘルスケア事業を展開。
行政や様々な業界に向けて睡眠改善・傾向増進サポートプログラムを提供し、従業員の健康維持と生産性向上に貢献している。

執筆メンバー

猪原 祥博

睡眠改善の専門家として、累計2,000日以上にわたり睡眠領域の事業推進に従事。これまで30本以上の睡眠セミナーを実施し、働く世代から高齢層まで幅広い層に向けて、睡眠習慣の改善や生活の質向上に貢献。

寺脇 沙緒里

管理栄養士として、病院や老人ホームなどで特定保健指導の経験を積み、NTT PARAVITA入社後はねむりのパーソナルトレーナーとして睡眠改善をサポート。複数企業の健康推進や健康経営に携わる傍ら、セミナー講師として睡眠に関する様々な講演を行う。

祝 絢美

管理栄養士の資格取得後、大学病院では年間600件以上の栄養指導にあたる。NTT PARAVITAに入社後は睡眠改善インストラクターを取得。病院、スポーツ、情報通信会社、電力会社、金融など幅広い業界を担当。夜勤者、スポーツ選手などの睡眠相談や、時には食生活のヒアリングを行いオーダーメイドの睡眠改善アドバイスを行っている。