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情報提供 NTT PARAVITA ねむりの応援団

column 4

6時間睡眠では足りない?
長時間睡眠の効果

6時間睡眠では本領発揮できません。この記事を読めば、長時間睡眠で得られる回復効果や仕事効率アップのポイントがわかりますよ。

今回は長時間寝ることによるメリットのお話です。

成人の適切な睡眠時間は、7〜9時間と言われており、この範囲をとることで体や心にさまざまな良い効果があることが分かっています。
十分な睡眠をとると、成長ホルモンの分泌による疲労回復や細胞修復、ストレス緩和、記憶力・集中力の向上など多くのメリットがあります。また、肥満や糖尿病など生活習慣病の予防にもつながるため、意識的に睡眠時間を確保することが大切です。

日本人の平均睡眠時間は欧米の先進国に比べ短いのですが、協会けんぽ奈良支部の睡眠時間のアンケートを見ると、実は奈良支部加入者は全国平均よりさらに睡眠時間が短く、6時間19分となっています。

平均睡眠時間は全国と比較して約20分短く、推奨睡眠時間(6時間)を下回る割合が35%と高い。「6時間~6時間半」の割合が最も高く、全国平均と比べて全体的に分布が左にずれている

※「奈良支部加入者へのアンケート」より

厚生労働省が出している最低推奨睡眠時間である6時間睡眠を10日間続けると、徹夜したときと同じくらいの認知機能低下が生じたという調査データがあります。

一晩徹夜した状態=6時間睡眠を10日続けた状態=同じ集中

ただ、睡眠時間を確保したくても仕事が忙しい人も多いのではないでしょうか?

協会けんぽ奈良支部のアンケートでは、総労働時間が長いと睡眠休養の不良率が高いというデータもあり、労働時間が睡眠時間に与える影響も傾向として出ています。

睡眠偏差値における睡眠休養不良率が高い。睡眠休養不良群は睡眠時間が短く、総労働時間が長い

※「奈良支部加入者へのアンケート」より

忙しさで睡眠を削ると、集中力低下やミスが増え、かえって労働時間が長くなる悪循環に陥ってしまいます。十分な睡眠は記憶力や創造性を高め、仕事の効率化につながります。個人だけでなく職場にも労働時間を適正化し、従業員が睡眠を確保できる環境づくりが求められています。

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NTT PARAVITA

2021年、NTT西日本とパラマウントベッドが設立。睡眠センサーによる「睡眠データ」を解析・活用し、未病の早期発見や健康促進を目的としたヘルスケア事業を展開。
行政や様々な業界に向けて睡眠改善・傾向増進サポートプログラムを提供し、従業員の健康維持と生産性向上に貢献している。

執筆メンバー

猪原 祥博

睡眠改善の専門家として、累計2,000日以上にわたり睡眠領域の事業推進に従事。これまで30本以上の睡眠セミナーを実施し、働く世代から高齢層まで幅広い層に向けて、睡眠習慣の改善や生活の質向上に貢献。

寺脇 沙緒里

管理栄養士として、病院や老人ホームなどで特定保健指導の経験を積み、NTT PARAVITA入社後はねむりのパーソナルトレーナーとして睡眠改善をサポート。複数企業の健康推進や健康経営に携わる傍ら、セミナー講師として睡眠に関する様々な講演を行う。

祝 絢美

管理栄養士の資格取得後、大学病院では年間600件以上の栄養指導にあたる。NTT PARAVITAに入社後は睡眠改善インストラクターを取得。病院、スポーツ、情報通信会社、電力会社、金融など幅広い業界を担当。夜勤者、スポーツ選手などの睡眠相談や、時には食生活のヒアリングを行いオーダーメイドの睡眠改善アドバイスを行っている。