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情報提供 NTT PARAVITA ねむりの応援団

column 5

眠りやすさは体温次第?
快眠のための環境の整え方

寝つきの悪さの改善には体温リズムと環境がポイントです。正しいエアコンの使い方を理解し、寝つき力をアップし、朝までぐっすり眠れる快眠習慣を手に入れましょう。

今回は睡眠と体温のお話です。

私たちの体温は一日の中で一定ではなく、リズムを描きながら変化しています。午後から夕方にかけて最も高くなり、深夜から早朝にかけて最も低くなるのが一般的なパターンです。眠気が訪れるのは体温が下がり始めるタイミングです。

体温変化と眠気の強さの関係グラフ

体温が関係して眠りづらくなる理由を2つお伝えします。

まず「環境要因」です。寝室の温度や湿度が適切でないと、体の熱がうまく逃げず、または冷えすぎてしまい、眠りの質が低下します。快適に眠るためには、室温はだいたい16〜26℃、湿度は50〜60%を目安に保つことが大切です。

就寝直前に急激に温度を変えるのではなく、寝る1〜2時間前から少しずつ整えておくことで、体が自然と眠りの準備に入ります。また、エアコンや暖房などの風が直接体に当たらないよう、風向きを工夫することもポイントです。特に冬場は乾燥についても気をつけて加湿器等を利用しましょう。

また、タイマーを活用している人も多いのではないでしょうか?睡眠のことを考えるとタイマーは使わず、朝まで一定の温度を保つことが重要なポイントです。

次に「感覚的要因」です。日々の忙しさやストレスによって自律神経が乱れると、通常の体温変化であっても過敏になって「体が熱い」と感じてしまうことがあります。この場合は、規則正しい生活や軽い運動、バランスの良い食事を心がけて自律神経を整えることが有効です。

以上のように、ぐっすり眠るためには、体温リズムを理解し、「環境要因」と「感覚的要因」の両面を整えることがポイントです。エアコンを上手に使い、体に負担をかけない環境を作ることで、より深い眠りにつなげましょう。

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NTT PARAVITA

2021年、NTT西日本とパラマウントベッドが設立。睡眠センサーによる「睡眠データ」を解析・活用し、未病の早期発見や健康促進を目的としたヘルスケア事業を展開。
行政や様々な業界に向けて睡眠改善・傾向増進サポートプログラムを提供し、従業員の健康維持と生産性向上に貢献している。

執筆メンバー

猪原 祥博

睡眠改善の専門家として、累計2,000日以上にわたり睡眠領域の事業推進に従事。これまで30本以上の睡眠セミナーを実施し、働く世代から高齢層まで幅広い層に向けて、睡眠習慣の改善や生活の質向上に貢献。

寺脇 沙緒里

管理栄養士として、病院や老人ホームなどで特定保健指導の経験を積み、NTT PARAVITA入社後はねむりのパーソナルトレーナーとして睡眠改善をサポート。複数企業の健康推進や健康経営に携わる傍ら、セミナー講師として睡眠に関する様々な講演を行う。

祝 絢美

管理栄養士の資格取得後、大学病院では年間600件以上の栄養指導にあたる。NTT PARAVITAに入社後は睡眠改善インストラクターを取得。病院、スポーツ、情報通信会社、電力会社、金融など幅広い業界を担当。夜勤者、スポーツ選手などの睡眠相談や、時には食生活のヒアリングを行いオーダーメイドの睡眠改善アドバイスを行っている。