眠れないのはストレスのせい?
それとも眠れないからストレス?
ストレスを感じたから不眠になると思っていませんか?実は睡眠をしっかり取ることでストレスと上手に付き合うことが可能なので、睡眠を整えてストレスフリーな生活を手に入れましょう。
今回は睡眠とストレスについてのお話です。
私たちの睡眠はストレスと密接に関わっています。強いストレスを感じると、自律神経のうち「交感神経」が優位になり、心拍数や血圧が上がって体が“戦闘モード”に入ります。この状態では心身が緊張し、なかなか寝つけなくなったり、眠りが浅くなったりするのです。
さらに、ストレスを受けると「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。コルチゾールは本来、朝に分泌が高まり体を目覚めさせる役割を持ちますが、夜間に分泌が続くと入眠を妨げ、途中で目が覚めやすくなるなど睡眠の質を下げてしまいます。
一方で、十分な睡眠が取れない状態が続くと、脳や体の回復が進まず、ストレス耐性が低下します。小さな不安や刺激にも過敏に反応しやすくなり、結果としてストレスがさらに強く感じられるようになるのです。このように「ストレスが眠れない原因となり、不眠がストレスを増幅させる」という悪循環に陥るケースは少なくありません。
実際に協会けんぽ奈良支部で行ったアンケートを見ても不眠傾向にある人はストレスが高い傾向にあるという結果が出ています。
※「奈良支部加入者へのアンケート」より
質のよい睡眠を確保することは、ストレス対策の基本の1つです。寝る前のリラックスタイムを意識し、自律神経を整える深呼吸やストレッチ、ぬるめのお風呂などを習慣に取り入れることで、眠りやすい状態を作れますので、しっかりと対策を取って質の良い睡眠をとりましょう。
