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情報提供 NTT PARAVITA ねむりの応援団

column 2

眠れないのはストレスのせい?
それとも眠れないからストレス?

ストレスを感じたから不眠になると思っていませんか?実は睡眠をしっかり取ることでストレスと上手に付き合うことが可能なので、睡眠を整えてストレスフリーな生活を手に入れましょう。

今回は睡眠とストレスについてのお話です。

私たちの睡眠はストレスと密接に関わっています。強いストレスを感じると、自律神経のうち「交感神経」が優位になり、心拍数や血圧が上がって体が“戦闘モード”に入ります。この状態では心身が緊張し、なかなか寝つけなくなったり、眠りが浅くなったりするのです。

さらに、ストレスを受けると「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。コルチゾールは本来、朝に分泌が高まり体を目覚めさせる役割を持ちますが、夜間に分泌が続くと入眠を妨げ、途中で目が覚めやすくなるなど睡眠の質を下げてしまいます。

一方で、十分な睡眠が取れない状態が続くと、脳や体の回復が進まず、ストレス耐性が低下します。小さな不安や刺激にも過敏に反応しやすくなり、結果としてストレスがさらに強く感じられるようになるのです。このように「ストレスが眠れない原因となり、不眠がストレスを増幅させる」という悪循環に陥るケースは少なくありません。

実際に協会けんぽ奈良支部で行ったアンケートを見ても不眠傾向にある人はストレスが高い傾向にあるという結果が出ています。

睡眠休養不足の人はストレスが高い傾向にあるグラフ

※「奈良支部加入者へのアンケート」より

質のよい睡眠を確保することは、ストレス対策の基本の1つです。寝る前のリラックスタイムを意識し、自律神経を整える深呼吸やストレッチ、ぬるめのお風呂などを習慣に取り入れることで、眠りやすい状態を作れますので、しっかりと対策を取って質の良い睡眠をとりましょう。

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NTT PARAVITA

2021年、NTT西日本とパラマウントベッドが設立。睡眠センサーによる「睡眠データ」を解析・活用し、未病の早期発見や健康促進を目的としたヘルスケア事業を展開。
行政や様々な業界に向けて睡眠改善・傾向増進サポートプログラムを提供し、従業員の健康維持と生産性向上に貢献している。

執筆メンバー

猪原 祥博

睡眠改善の専門家として、累計2,000日以上にわたり睡眠領域の事業推進に従事。これまで30本以上の睡眠セミナーを実施し、働く世代から高齢層まで幅広い層に向けて、睡眠習慣の改善や生活の質向上に貢献。

寺脇 沙緒里

管理栄養士として、病院や老人ホームなどで特定保健指導の経験を積み、NTT PARAVITA入社後はねむりのパーソナルトレーナーとして睡眠改善をサポート。複数企業の健康推進や健康経営に携わる傍ら、セミナー講師として睡眠に関する様々な講演を行う。

祝 絢美

管理栄養士の資格取得後、大学病院では年間600件以上の栄養指導にあたる。NTT PARAVITAに入社後は睡眠改善インストラクターを取得。病院、スポーツ、情報通信会社、電力会社、金融など幅広い業界を担当。夜勤者、スポーツ選手などの睡眠相談や、時には食生活のヒアリングを行いオーダーメイドの睡眠改善アドバイスを行っている。