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情報提供 NTT PARAVITA ねむりの応援団

column 4

休日の寝だめが逆効果?
睡眠リズムを整えるコツ

平日の寝不足を休日にまとめて解消しようとすると、かえって体内時計が乱れることもあります。理想の休日の過ごし方を知って、安定した睡眠リズムを手に入れましょう。

今回は寝だめの効果のお話です。

私たちの体は体内時計によって24時間のリズムを刻んでいます。ところが、平日の睡眠不足を休日にまとめて補う「寝だめ」や、昼間の長い仮眠によってリズムが乱れることがあります。こうなると、時差ボケのように体内時計と実際の生活リズムがずれてしまい、休み明けの朝にだるさや寝不足感が強くなる原因になります。

仮眠も短時間なら脳をリフレッシュさせる効果がある一方、30分以上眠ってしまうと深い睡眠に入ってしまい夜の寝つきが悪くなることもあります。特に夕方以降の仮眠は体内時計を後ろにずらす作用があり、夜更かしの引き金になるので注意が必要です。

実際に協会けんぽ奈良支部で行ったアンケートを見ても睡眠の規則性が低いと睡眠休養不良率が大幅に悪化するという結果が出ています。

睡眠(就寝時間)の規則性が低いと睡眠休養不良率が大幅に悪化のグラフ

※「奈良支部加入者へのアンケート」より

理想は、休日も平日と同じ起床・就寝リズムをキープすることです。平日と休日の起床時間の差は長くても2時間以内に収めると体内リズムがずれにくくなりますので意識してみてください。どうしても眠いときは20分程度の仮眠を取り、夜の眠気を削らないように心がけましょう。

また睡眠は「リズム」も大切です。毎日同じ時間に眠り、同じ時間に起きることで、自然と眠気が訪れ、朝もすっきり目覚めやすくなります。小さな習慣を積み重ねることが、快眠への一番の近道なのです。

コラム作成

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NTT PARAVITA

2021年、NTT西日本とパラマウントベッドが設立。睡眠センサーによる「睡眠データ」を解析・活用し、未病の早期発見や健康促進を目的としたヘルスケア事業を展開。
行政や様々な業界に向けて睡眠改善・傾向増進サポートプログラムを提供し、従業員の健康維持と生産性向上に貢献している。

執筆メンバー

猪原 祥博

睡眠改善の専門家として、累計2,000日以上にわたり睡眠領域の事業推進に従事。これまで30本以上の睡眠セミナーを実施し、働く世代から高齢層まで幅広い層に向けて、睡眠習慣の改善や生活の質向上に貢献。

寺脇 沙緒里

管理栄養士として、病院や老人ホームなどで特定保健指導の経験を積み、NTT PARAVITA入社後はねむりのパーソナルトレーナーとして睡眠改善をサポート。複数企業の健康推進や健康経営に携わる傍ら、セミナー講師として睡眠に関する様々な講演を行う。

祝 絢美

管理栄養士の資格取得後、大学病院では年間600件以上の栄養指導にあたる。NTT PARAVITAに入社後は睡眠改善インストラクターを取得。病院、スポーツ、情報通信会社、電力会社、金融など幅広い業界を担当。夜勤者、スポーツ選手などの睡眠相談や、時には食生活のヒアリングを行いオーダーメイドの睡眠改善アドバイスを行っている。