誰でも「ショートスリーパー」になれる?!
ショートスリーパーのウソとホント
「睡眠時間が短くても平気」そんな人をうらやましく思ったことはありませんか?
でも、ショートスリーパーはほんの一握り。無理をして睡眠を削ると、心も体もすぐに悲鳴を上げてしまいます。あなたに合った睡眠時間を見つけましょう。
今回は睡眠が短い「ショートスリーパー」についてのお話です。
「ショートスリーパー」とは、6時間未満の睡眠でも支障なく生活できる体質の人を指します。ただし、単に睡眠時間が短い人すべてが該当するわけではありません。真のショートスリーパーは、特定の遺伝子変異によって自然に短時間睡眠になることが報告されています。アラームなしで起きられ、日中に眠気や集中力の低下がないことが特徴です。
一方で、ほとんどの人は「睡眠時間を削っているだけ」なのです。短時間睡眠を続けると、注意力の低下や感情の不安定、肥満や生活習慣病リスクの上昇など、心身に悪影響が及びます。5時間未満の睡眠を1週間続けると、飲酒運転と同等の認知機能低下が起こるともいわれています。
自分に合った睡眠時間を見つけるには、毎日同じ時間に就寝・起床し、1週間ほど続けて日中に眠気がないかを確認しましょう。眠気がある場合は30分ずつ睡眠時間を延ばし、最も快適に過ごせる睡眠時間を探すことがポイントです。
訓練や努力でショートスリーパーにはなれません。無理に睡眠を削るのではなく、生活リズムを整え、自分にとって必要な睡眠時間を確保することが、心と体を守るいちばんの近道です。
